東京特殊鋼(B) -参加型予算-
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東京特殊鋼株式会社社長室企画部長の田中良介氏は、昭和60年の上半期の利益計画の実績をかえりみて、この計画はその作成制度上の問題から、未達になるべくして未達になったと分析していた。そして、今後はこの種の制度上の問題を解決する必要があるのかもしれないと思っていた。しかし、各計画を責任をもって提出してくる販売部と工場の立場、特にそれを指揮し、承認する販売担当役員と生産担当役員の立場を考えると、実績が計画どおりにいかないことが最初から分かっている場合でも、計画の再作製を命じることはかなり難しく、この解決は、「現場からの積み上げ」型という現在の利益計画作成手順の根本に修正を加えなければできないのかもしれないと感じていた。本ケースではまず、各責任者それぞれの立場から、懸案の問題がどのように具体的な問題なのかを分析する。続いて現行の組織風土(Aケース参照)と利益管理システムの中で、実務的に実現可能な解決策につき、今後の同社の戦略展開も踏まえて代替案を構築する。システムを抜本的に変更するか、運用面で若干の工夫をするかが討議の論点である。
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【書誌情報】
ページ数:10ページ
サイズ:A4
言語:日本語
商品番号:KBSP-00786
書誌コード:9107
対象年代:1986/1/1
登録日:2002/1/1