ある経営ゲームにおける戦略の立案:設備投資のタイミングと生産量の決定

ある経営ゲームにおける戦略の立案:設備投資のタイミングと生産量の決定


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本稿の目的は、実際にプレイされた経営ゲームにおける結果の検討を通じて、戦略的状況における多角的状況把握と多層的推論についての理解を深めることである。戦略的状況は相互依存的意思決定状況とも呼ばれ、それを取り扱う理論的枠組みや解析方法はいくつか考案されているが、その中で、1980年代後半に一定の枠組みが完成した「非協力ゲームの理論」へのイントロダクションとなることを本稿は意図としている。この経営ゲームでは、参加者は企業と消費者に割り当てられ、企業に割り当てられた参加者はそれぞれの企業の生産設備に対する投資のタイミングと製品の生産量などを決定する。そのような企業の経営者として、あなたはどのような「戦略」を立案するだろうか。この経営ゲームは3年(12四半期)程度の中期計画の策定を念頭においている。実際の企業では、中期計画を事細かに策定したとしても、計画通りに事が運ぶことはほとんどない。しかし、多くの企業において、将来を見通す「計画」の策定は必要とされている。ここでは、中期計画などにおける「計画」とゲーム理論における「戦略」の(幾分微妙かもしれない)違いを正しく理解し、ゲーム理論による取り扱いに適した状況とそうではない状況を十分に認識した上で、本稿を用いたあなた自身の考察をより進んだゲーム理論の応用、経営実務への適用事例を検討する際の指針としてほしい。

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【書誌情報】

ページ数:22ページ

サイズ:A4

言語:日本語

商品番号:KBSP-03039

書誌コード:1145

登録日:2022/5/31


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