有料音楽配信サービス業界における新市場創造戦略(B)-着うた・着うたフル-
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1999年の「iモード」開始を機に、フェイス社らによる着メロ配信サービス「ポケメロJOYSOUND」を端緒とした着メロ市場が拡大を続けていた。これに対して、1999年12月20日、SME傘下の株式会社ソニー・ミュージックダイレクトは、有料音楽配信サービス「bitmusic」を開始するが、通信環境や提供曲数などの問題があり、普及は困難に直面していた。しかしながら、2002年12月にauがカシオと着うた対応端末を発売し、2003年11月に第3.5世代CDMA 1X WINのサービスならびにパケット定額制サービスを開始し、ボーダフォンもNTTドコモも同サービスを開始するといった携帯端末企業や通信キャリア企業とのコラボにより、着うた・着うたフル市場は、着メロ市場を侵食するように成長を続け、2007年には初めて1,000億円以上の市場規模となり、2008年には着うたと着うたフルの累計ダウンロード数が10億DLを突破するようになった。しかしながら、2008年7月にApple社から「iPhone 3G」が発売されると危機に直面することとなり、近年では、「ストリーミング型の定額制音楽配信サービス」という形態の有料音楽配信サービスが急伸していた。本ケースでは、競争環境のとらえ方、市場のニーズのとらえ方、そしてマーケティング戦略を構築するスコープの基軸のあり方などを議論します。
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【書誌情報】
ページ数:16ページ
サイズ:A4
言語:日本語
商品番号:KBSP-02723
書誌コード:15382
対象年代:1995/1/1
登録日:2018/10/1