不確実性下の一般均衡分析:効率的配分の実現可能性
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本稿は1990年代までの標準的なミクロ経済学の内容をまとめた数章からなる冊子の一部である。ここでは純粋交換経済に不確実性を導入し、期待効用最大化を行動基準とする消費者からなる市場の一般均衡分析を取り扱う。鍵となる概念は条件付き財の取引を通じた経済全体でのリスク分担である。それによって、たとえ不確実性が存在したとしても、生起した状態をすべての取引者が共通に認識することができ、各状態について市場が完備ならば、効率的配分は市場均衡によって実現可能であることを確認する。さらに、分析の枠組みを資産市場に応用し、資産の数が状態の数よりも少ない不完備市場においては効率的配分の実現が保証されないことに言及する。
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【書誌情報】
ページ数:26ページ
サイズ:A4
言語:日本語
商品番号:KBSP-02732
書誌コード:3196
登録日:2018/10/1