顧客のスクリーニング:アドヴァースセレクションが生じる状況における商品設計

顧客のスクリーニング:アドヴァースセレクションが生じる状況における商品設計


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本稿の目的は、アドヴァースセレクションが生じる状況下での品質と価格に関する商品設計を通じて、顕示原理を基礎とする情報のスクリーニングの考え方を非線形計画法の応用例として示すことである。アドヴァースセレクションとは、モラルハザードとともに、1950年代に保険経理人によって提起され、彼らの共同研究を通じて経済学者が明確な表現形式を伴って定式化した概念の一つであり、取引の非効率性をもたらす要因を「隠された情報」に求めている。顕示原理については、本稿ではその詳細に立ち入らず、応用例の考察の中で直感的に言及するに留める。Appendixでは非線形計画法を消費者の効用最大化問題を例に説明し、保険契約の数値例を練習問題の代わりに付してある。モラルハザードに関わる説明は「インセンディヴ付与とリスク負担:モラルハザードが生じる状況における雇用契約」(別教材)を参照してほしい。そこでの記述は、2次関数の最小値を求めることができれば、理解することができる。

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【書誌情報】

ページ数:14ページ

サイズ:A4

言語:日本語

商品番号:KBSP-03166

書誌コード:3192

 

登録日:2024/10/17