トヨタのリコール危機-Sudden Unintended Acceleration-
税込
1998から2007年までの10年間にトヨタは急成長と遂げ,名実ともに世界一の自動車企業となった。2008年9月のリーマン・ショックをきっかけに,自動車需要が世界的に縮小したが,トヨタは自動車企業の中では最も有利な状況にあり,北米,日本における減税措置もあって,トヨタ車の販売は回復し,最悪期を脱したかのようであった。ところが,トヨタ車の欠陥,とりわけアクセルペダルが原因とされる急加速による事故の報告が,2009年の秋以降,北米を中心に増加していた。当初,トヨタ社はフロア・マットの不具合を原因としていた。これに対して,規制担当のアメリカ合衆国運輸省のNHTSAは,原因はアクセルの機械部分にもあるとし,2010年1月に入るとマスメディアはトヨタ批判報道を展開するに至った。トヨタはアメリカ合衆国,ヨーロッパ,日本で大規模なリコールを行うに至った。このトヨタ車のリコール危機の予想外の急加速について,事実関係の経緯,マスメディア,政府,トヨタの対応を記述し,欠陥の原因,対応の適否,広報活動のあり方を議論する。(2014年8月改訂:新しい情報を補い改訂を行った。
一部閲覧する(ログインして職業を登録すると全文が閲覧できます)全文閲覧はこちら
【書誌情報】
ページ数:64ページ
サイズ:A4
言語:日本語
商品番号:KBSP-02514
書誌コード:19132
対象年代:2009/1/1
登録日:2014/10/1